『ミステリーアリーナ』映画レビュー|60点!ブラックコメディからホラーへ急展開する近未来ミステリー

『ミステリーアリーナ』を観てきました。

タイトルからすると、かなり本格的なミステリー映画を想像していたのですが、実際に観てみると、想像していた作品とは少し違いました。

近未来を舞台にした「ミステリーアリーナ」という番組を中心に、物語が目まぐるしく展開していきます。

ブラックコメディのような雰囲気で進んでいたかと思えば、突然ホラーのような展開に切り替わるなど、予想外の方向へ進んでいく作品です。

個人的な総合評価は、60点です。

作品情報

作品名:ミステリーアリーナ
評価:60点
ジャンル:ミステリー・ブラックコメディ・SF・ホラー

ネタバレなし感想

『ミステリーアリーナ』を観て最初に感じたのは、とにかく展開が早い作品だなということでした。

次々と出来事が起こるため、観ていて飽きることはありません。

タイトルからは「ミステリー」が大きなテーマなのかなと思っていたのですが、実際に観てみると、ミステリーだけに留まらない作品でした。

むしろ、物語が進むにつれて「これは一体どんな映画なんだ?」と思わされるような展開が続きます。

近未来の世界を舞台に、「ミステリーアリーナ」という番組が展開されていく設定も特徴的です。

ただ、個人的には展開が早い分、ストーリーに重厚感があまり感じられなかった部分もありました。

世界観自体はかなり広がっているのですが、その設定を十分に掘り下げる前に次の展開へ進んでいくような印象があります。

そのため、観ている間は面白いものの、観終わった後に「もう少し詳しく見たかった」と感じる部分もありました。

一番印象に残ったシーン

個人的に最も印象に残ったのは、玉山鉄二さん演じるレジェンドのシーンです。

レジェンドの体から体液を吸い上げられ、干からびてしまう描写にはかなり驚きました。

それまでの作品の雰囲気から、個人的にはブラックコメディ的な作品として観ていたのですが、そこで突然ホラーのような展開に切り替わります。

この雰囲気の変化がかなり印象的でした。

「この映画、こういう方向にも行くのか」と思わされるシーンで、個人的には作品の中でも特に記憶に残っています。

主人公・一子について

主演は芦田茉奈さん演じる一子です。

一子は、アリーナへの参加をかけた予選で1位通過するほどの天才として描かれています。

そのため、物語の序盤から非常に能力の高い人物として登場します。

ただ、個人的に少し気になったのは、一子の中に存在するもう一つの人格についてです。

この設定自体は面白いのですが、物語の中で描かれる時間を考えると、少しあっけなく感じてしまいました。

もう少しこの設定を掘り下げても面白かったのではないかと思います。

ストーリーについて

本作は近未来を舞台に、「ミステリーアリーナ」という番組を中心に物語が進んでいきます。

展開は非常に早く、次々と新しい出来事が起こるため、観ていて飽きにくい作品だと思います。

一方で、そのテンポの良さがストーリーの物足りなさにもつながっているように感じました。

世界観がかなり広がっているため、作品の中で扱っている設定も多くあります。

そのため、すべてをしっかり描こうとすると、物語をまとめるのが難しい作品だったのではないかと思います。

特に一子のもう一つの人格については、個人的には「もう少し描いてほしかった」と感じました。

ただ、冒頭から観ていると、単純なミステリー映画ではないことが徐々に分かってきます。

「ミステリー」というタイトルから想像する作品とは違った方向へ進んでいくところは、本作の面白いところだと思います。

演出が面白い

個人的にかなり良いと思ったのが、番組としての演出です。

日本の地上波番組とは少し違った、海外のテレビ番組を思わせるような派手な演出が印象的でした。

特に、解答者が自分の推理を発表する場面では、掛け声や踊りなども取り入れられていて、かなり派手です。

普通のミステリー映画とは違い、「映画の中で番組を見ている」ような感覚があり、この演出は個人的に楽しめました。

ストーリーについては物足りなさを感じた一方で、演出についてはかなり好印象でした。

ここからネタバレあり

ここからは映画の内容に触れていきます。

『ミステリーアリーナ』は、最初から最後までミステリーだけで進む作品ではありません。

むしろ、観ているうちにどんどん予想外の方向へ話が広がっていきます。

特に印象的だったのが、レジェンドの体液を吸い上げられ、干からびてしまうシーンです。

それまでのブラックコメディのような雰囲気から、一気にホラーへと変化するため、かなりインパクトがありました。

また、一子の中にいるもう一つの人格についても、個人的には気になったポイントです。

面白い設定だと思っただけに、登場時間に対して最後が少しあっけなく感じられました。

「この設定をもっと掘り下げていたら、さらに面白くなったのではないか」と思ってしまいます。

一方で、唐沢寿明さん演じる樺山は個人的に好きなキャラクターでした。

演技も良く、作品の中でも印象に残る人物の一人です。

ストーリー全体には少し物足りなさを感じたものの、キャラクターや演出には楽しめる部分が多くありました。

総評

『ミステリーアリーナ』は、タイトルから想像するような王道のミステリー映画とは少し違った作品でした。

近未来を舞台に、ブラックコメディのような雰囲気からホラーまで、さまざまな要素が次々と登場します。

展開が非常に早いため、観ていて飽きないというのは大きな長所です。

一方で、世界観が広がっている分、ストーリーを十分に掘り下げきれていないように感じる部分もありました。

特に一子のもう一つの人格については、もう少し描いてほしかったというのが正直なところです。

それでも、番組を舞台にした派手な演出や、予想外の展開は楽しむことができました。

個人的な総合評価は、60点です。

こんな人におすすめ

『ミステリーアリーナ』は、以下のような人におすすめです。

・難しいミステリー映画に少し疲れてしまった人
・テンポの良い映画が好きな人
・ブラックコメディが好きな人
・少し変わった世界観の映画を観たい人
・ミステリーも軽く楽しみたい人
・派手なテレビ番組風の演出が好きな人

逆に、伏線をじっくり楽しむ本格的なミステリーや、重厚なストーリーを期待している人には、少し物足りなく感じるかもしれません。

タイトルだけを見ると本格ミステリーを想像してしまいますが、実際にはかなり幅広い要素を含んだ作品です。

「難しいことを考えすぎず、テンポよく楽しめる映画を観たい」という人には、意外と合う作品かもしれません。

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